アルマティの奴隷契約2
「それで、ジェロ様を含めて私たちが呼ばれた理由はなんですか?彼女への説得ですか?」
リスチーヌが連れてきた男性を含めて周りにいるエルフ達に質問する。
「いえ、それでも良いのですが、そう簡単には深層心理は変わらないかと」
「じゃあ、何を?」
「リスチーヌさん。抵抗している私の魔力が多すぎたようで、私より多い魔力の持ち主の心当たりを伝えただけです」
「そういうことね。ジェロ様やヴァルってことね。エルフの皆さんが嫌そうな顔をしているのは、魔力がエルフの自分たちより多い人間が居ることだったのね」
「いや、そうではない!いや、それもあるが、それだけ魔力を増やしたということは、それだけ彼女を酷使したということではないのか!彼女は否定していたが!」
「あ、あぁ。そういうこと。そうね、たくさん訓練したしたくさん実践したわよ。私も一緒に」
『まぁ、安全な村にこもって長生きしている間に学んでいく者たちに比べたら、酷使と言われるかもね』
『う……』
『でも、問題かどうかは、本人がどう思うかでしょう?』
「で、私たちはどうしたら良いのでしょうか?」
「私たちが魔法を発動する際に、そこの魔法陣に魔力を注いで貰えたら」
「分かりました。本人の意思を尊重するためにも、本人に自由に選べる選択権を持って貰いましょう」
部屋にいたエルフたちがお互いに頷いて、おそらく先ほどまでにも挑戦していたであろう、違法魔法の修正に対する魔法を唱え出す。
『こういうのも覚えられたら良いのだけど』
『特殊すぎるし、用途が一生ないかもしれないのに、悪用することを疑われるくらいなら覚えないほうが良いわよ』
『ヴァルなら覚えられるんだよね?』
『……こうやって一度見ればね』
『じゃあ良いか』




