エルフ村での交流会2
「今回のお客人の中でエルフの娘を連れて来られたのはあなた方ですよね?」
エルフ村の広場での交流会の中で、ジェロ達に近づいて来た女性。
「はい。ジェロマンと申します。アルマティというエルフの娘を連れて来たのは我々です」
「そうですか」
困ったような顔をする女性。
「アルマティとご関係がおありでしょうか。失礼ですが、お顔立ちが似ているもので」
「はい、私はデマリーネと申します。彼女は私の姪の可能性があります」
「どういうことでしょうか」
「私の姉夫婦が交流のためにこの村を出て帰って来なかったのです。十数年になりますので、あのときに幼子であったあの子なら歳もだいたいその通りです」
「彼女からは、物心がついた時から両親は近くに居なく、女郎屋で育ったと聞いています。高級な店だったとのことで、客層に合わせるために読み書き計算を仕込まれていたが、いよいよ成人を迎えて買い手がついたときにアンデッド達に襲われたと」
「そんな……」
姪と思われるアルマティの過去を聞いて、顔をしかめるデマリーネ。
「このような場でするお話ではありませんでしたね。アルマティの母と思われるあなたのお姉さまのお話をお伺いしても?」
気持ちを切り替えたのか、妹の自分も憧れる綺麗な女性であったこと、魔法も人より上手に操っていたことなどを聞く。
「そうですか。アルマティも綺麗になっていますし、魔法もどんどん上達していますよ。かなり頼もしい仲間です」
「本当に大事にして貰っていたのでしょうか?」
「え?当然ですよ!」
「リスチーヌ!十何年も会っていないお姉さんの忘れ形見だと心配するのも当然だよ」
違法な奴隷契約が解除された後、本人の本心を聞くということで、その場は別れる。




