エルフ村へ3
エルフの村に到着し、ジェロ達が挨拶する番である。
「コンヴィル王国、ラーフェン王国、ベルカイム王国それぞれから侯爵を任じされているジェロマン・テルガニと申します。ここにおります妻モーネはラーフェン王国の王女でして、ムスターデ帝国を追い出すことに皆様方のご協力がありましたこと、誠にありがとうございました」
「いえ、それはルグミーヌ王国との取り決めの範囲のことで。それよりも」
アルマティの方を見ながら表情を歪める村長のルトホルト。
「はい、私の仲間のアルマティになります。吸血鬼に捕まっていたのを助け出したところ、それ以前に違法の奴隷契約があったようでして。解除の方法がわからずに、仲間として一緒に行動をしております」
「仲間、ですかな」
さらに表情がきつくなる。
「はい。無体な命令をしているつもりはなく、仲間の1人として接して来たつもりですが、本人はどう思っているか」
「はい、奴隷扱いをされることなく!」
アルマティが前に出て来て発言するが、奴隷である限りその言葉のままに受け取られていない感じである。
「エルフの皆様は魔法に長けていると思っております。お礼は可能な限りさせていただきますので、その違法な奴隷契約を解除して頂けないかとお伺いした次第でして」
「ほぉ」
少し表情が緩くなった村長達。
「では彼女をお預かりすることにしましょう。それ以外の皆様は、いつものように広場でおくつろぎを」
上ばかりに目が行っていたが、木々の中に村の中心になる場所なのか、地面に大きな広場が作られている。馬達や馬車は入り口付近において行き、人間だけが案内される。
ルグミーヌ王国の人達からの土産と思われる品々は、村の人が用意した台車に乗せられて行く。
『量をアピールするためにも、魔法の袋にしまうことはせずに見せたままなんだな』
つい、つまらないところが気になってしまう。




