エルフ村への訪問3
王都アーレアから野営もしながらエルフ村に向かう一行。
野営の際にはジェロ達の魔法で水や火を出すことを便利に思って貰えるのが新鮮であった。
「ルグミーヌ王国ですので、魔道具が普及していたり、騎士団でも簡易な魔法を使える方がいらっしゃったりすると思っていました」
「はい、それもそうですが、そこまでは普及しているわけではなく。私の、もしくは王女付きのもの達が所持している魔道具を使うとなると、魔石の消耗も気になりますので」
「あ、そのようなことでしたらいくらでも」
また、ジェロたちが魔法の収納袋にしまってあった各種食材も提供することでさらに感謝される。
「野営でこのような贅沢ができるとは」
という声が漏れ聞こえてくる。
自分たちがすっかり贅沢に慣れていたことを改めて実感させられる旅である。
その何日かの馬車旅の後、騎士団の1人から声をかけられる。
「エルフ村の結界に入ります。ご興味があるかと思いまして」
馬車を降りて、指示された場所で立っているジェロ達。
その前で、1人の騎士が手にした宝珠を前に差し出すと、どこかからエルフの耳を隠していない弓を背中に担いだ男性が3人姿を現す。
「え!?」
驚いたジェロに横に立っていた騎士の1人が説明をする。
「私もまだ分かっていないのですが、あのあたりに境界となる目印があるそうなのです。そこに、出入りを許された証のあの宝珠を持って立つと、迎えの方が現れるそうでして」
「では、エルフ達の領域に移動しますね。境界を越えるのは徒歩にされますよね」
良く分からないまま頷いてついて行く。




