王都アーレアでの挨拶回り3
国王達との面会、結婚の挨拶が無事に終わって応接間でゆっくりさせて貰っていたジェロたち。
そこに入って来たのは、第2王女のメンヒルトである。
吸血鬼アリジズから救い出した際に最初に見たコンスタンに助けられたと信じ込み、それ以降はコンスタンに惚れていることを隠そうともしない態度である。
「どうして……」
「メンヒルト様。ですから、かの方は将軍として将兵の訓練を任されているとのことと申し上げたではないですか」
なぜか王女を説得している騎士団長のトリアウエ。どう見ても貧乏くじを引かされた感じである。
「では、私がお会いしに行ってもよろしいでしょうか?」
「え?はぁ、ラーフェン王国も平和になりましたし、そちら経由の方が近いですかね。国王様達のお許しが得られたのでしたら、我々としてはお断りするようなことではございませんので。ですが、まだまだ森を切り拓いただけの開拓地。本当に何もございませんよ」
「いいえ、このルグミーヌ王国も山が中心の国。そのようなことは気にしませんわ。それにラーフェン王国の王女であるモーネ様がそこで暮らされているのですから」
「はい、私も今はテルガニ侯爵家の一員。その領地、領都テルヴァルデで暮らすのが普通ですので」
メンヒルトの勢いに断ることもできないジェロ。モーネを引き合いに出されるとなおさらである。
目配せでトリアウエに謝るしかない。
「ところで、教えて頂きたいことがあるのですが」
ジェロはルグミーヌ王国のトップ陣でも話しやすい2人に、以前から決めていたことについて相談をする。




