王都アーレアの若手冒険者3
以前にこの王都アーレアに来たときにジェロ達が解決した、魔人セパル、そしてセパルが使役する吸血鬼アリジズが起こした騒動について、少しだけ情報がずれた話が住民達に伝わっているようであった。
「コンスマンって、コンスタンとジェロマン様の名前の合体?ぷ!」
「リスチーヌ、笑いすぎだろう。モーネもヴァルも!」
アルマティは顔に出さないように堪えているが、他の皆も笑ってしまっている。
ただ、少し先を歩く少年ヨルンと少女モーネには気づかれていないようである。
「モーラってのも……」
「お話を伺ったら、なおさらモーネですとは言えないですので、よかったですわ。ジェロ様の機転のおかげで」
「モーネ様はまだ未成年の頃から、隣国でも美人で有名だったのですね……」
「おーい、もうすぐ着くぞ。いくら金持ちの旅人か何か知らないけれど、もう少しは早く歩けないと」
「あ、すまないね。ちょっと遅れたね」
「それにしても、護衛くらい雇う金までは無かったのかい?」
「あ。そうだね。でも、お兄さんやお姉さん達も強いんだよ」
「はぁ。そうやって自惚れている奴ほど簡単にやられるんだよな。俺達なんて自分を知っているから無茶はしないで、街中でこうやって地道に頑張っているんだぜ」
「そうだね。またこの王都に来ることがあれば、またヨルン達を雇って良いかな?」
「おぉ、常連さんを捕まえたか?もちろん良いぜ」
「じゃあ、モーネに敬語も教えて貰わないとね。冒険者も偉くなるには、お客様への敬語は必要よ」
「そ、そうか?わかった」
「ありがとうございます。私がいくら言っても聞いて貰えないのですが、お客様の声は響いたようで」
「良いのよ。なんか弟や妹がいればこんな感じなのかなと」
リスチーヌも何かと彼らとの交流を楽しんでいるようであった。




