王都アーレアの若手冒険者2
妙な縁で、冒険者ギルド本部から騎士団長のトリアウエの場所まで、男女の若手冒険者に道案内をして貰うことになったジェロ達。
「お兄さん達、まるで魔法使いみたいなお揃いのローブを着ているんだね。でも杖も持たずに変だな。このモーネも魔法使いなんだぜ!杖を持っているだろう?このルグミーヌ王国は魔法使いが多いって言っても、やっぱり貴重なんだぜ」
「私はまだ初級の魔法しか使えなくて……」
「へぇ。初級でも使えるならば、この後が楽しみだね」
ジェロも適当に相手するのが面白くなり、余計なことを言わないように気をつけながら会話を楽しんでいる。
「俺たち、この王都を救った英雄に憧れて冒険者になったんだ」
「へぇ」
「お兄さん達も知っているだろう?この辺りに吸血鬼が現れて、おかげでアンデッドがたくさん溢れたり、綺麗な女の人が攫われたり。ここだけの話、うちの王女様も攫われたって話なんだぜ」
「へ、へぇ。でもそんな秘密の話をしても大丈夫かい?」
「あんた達、他所に話たりしなさそうだから、さ」
「で、その英雄達の話を聞かせてよ」
リスチーヌも悪ノリしている。
「なんでも魔法使いの男が、騎士達と一緒にその拠点を襲撃して、吸血鬼を倒しただけでなく女の人たちを助けたんだって。その男の人、すごく体格が良くて、魔法使いに見えなかったらしいぞ」
「へぇ。その男の人の名前は?」
「なんか隠されているみたいなんだよな。でも、俺は知っているぜ。コンスマンって言うらしいぜ。救ったと思ったら早々にこの王都を去って行った奥ゆかしい人らしい」
「へ、へぇ。その男の人に憧れているんだ、ヨルンは」
「あぁ。だから体を鍛えて、立派な剣士になるんだ!」
「え?その英雄は魔法使いだったんじゃないの?」
「多分、間違って伝わったんだよ。そんなに体格の良い、両手剣を使う魔法使いなんて居るわけはないのだから」




