王都アーレアの若手冒険者
「お、あんた達かい?道案内をして欲しいって田舎者は」
「ヨルン!失礼な口を」「申し訳ありません。このような口調しか知らないので」
ギルドの受付横にいた若手の男女2人に声をかけた第一声の返事である。
ジェロ達は苦笑いをしてしまう。
「はい。インリアンさんにご相談して、騎士団長のところまでご案内をお願いしたのは私たちですよ」
世慣れたリスチーヌがそつなく答える。
「へぇ。お兄さん、こんな美人4人と一緒に徒歩かい?馬車や馬にも乗らず。そりゃ変なのに絡まれるかもしれないな。よし、俺たちに任せておけば大丈夫だぜ」
「ヨルン!もう私が話すわ」「大変失礼しました。こちらがヨルン、そして私はモーネと申します。まだ2人とも木級冒険者であり、まだまだ街中での雑務が主な仕事です」
「俺はジェロ。そしてこっちは手前から順番にリスチーヌ、ヴァル、アルマティ、そしてモー……」
モーネの名前を言いかけたところで、モーネが目で何かを訴えて来たので、慌てて言い直す。
「あ、彼女はモーラ」
「へえ、モーネに似ているな。こいつ、隣のラーフェン王国の王女様と名前が同じなのを自慢しているだぜ」
「良いでしょう!両親が、隣国の美人の名前にあやかってつけてくれたんだから」
「そ、そうなの。あなた、もとは良いからもう少し大人になって化粧をすればきっとびっくりするくらい美人になるわよ」
モーネ改めモーラの言葉に、ほおを染める少女のモーネ。
「へ!こいつが?」
「あら、見た感じ幼馴染で一緒に居てくれることに安心してあぐらをかいている感じね。油断したらダメよ。女の子はすぐに大人になるのだから」
「え!」
真剣な顔をするヨルン。
「リスチーヌ!子供達をからかわずに。さぁ行こう」
ジェロも苦笑いしながら皆に移動を促す。




