ルグミーヌ王国での挨拶へ
使節団としてモーネとも一緒であった外交官のムラン伯爵、カルカイム子爵たちにも挨拶を終え、王都ミューコンでの予定していた用事も終了したジェロ達は、今度はルグミーヌ王国の王都アーレアに向かう。
「ジョエル、待たせたね。またたくさん飛んでね」
王都にいる間は別行動していたドラゴンの従魔ジョエルと合流し、そこから南方のルグミーヌ王国に向けて≪飛翔≫する。
以前に、ムスターデ帝国へ対抗する協力を取り付けるためにモーネ王女の護衛として、コンヴィル王国の騎士団や魔術師団と共に向かったときには、当然に馬車であった。そのため3週間ほどの行程であったが、ここでも空を飛んでいるためそれほどの時間はかからない。
時々は野営もしながら、途中でちょうど良いところに街などがあればそこに立ち寄り宿に泊まる旅行である。
「まぁ品揃えが王都ほどでは無いのは当然ですが、ポーションなどが思ったより不足しているのは心配ですね」
「まだムスターデ帝国との戦争の影響があると言うことでしょうか。戦場とは離れていたはずなのに、ここまで買い占められたということは」
「ジェロ様」
「分かっているよ。手持ちのポーションを売ると、高級すぎるから一般家庭では買えないよね。初級や中級を作って納品しておこうか」
自分達が元々の住民目線で考えてしまうので、モーネ達とは思考が違うかもしれないが、薬草を調達してポーションを調合したものを冒険者ギルドに納品する旅になる。
Sランク冒険者の証などを使用することで目立ちたくは無いため、ちょうど王都で入手した冒険者ギルドの相談役の証を使用する。
ギルド職員も認識していない役職ではあるが、王都の本部職員の何かであることは間違いないため、素直に感謝して買い取りしてくれる。
「もっと高級品を制作もできるし、そうしたらもっと高く売れるのに、そういうところがジェロ様の良いところですよね」
モーネに言葉にされてしまい照れながら調合するジェロ。アルマティとリスチーヌは元々それほど上達していないので、一緒に練習する素振りで誤魔化すしかなかった。




