王都での幹部交流3
魔術師団の拠点で気分転換をした後は、貴族らしい馬車や服装ではなく、冒険者のような服装で王都ミューコンを散策することにしたジェロ達。
まずは冒険者ギルドのザールのところに再度訪問する。
「対外的にも良い役職をつけて貰うことになった。コンヴィル王国王都本部の相談役だ」
「それは?」
「あぁ、まるで何か権限があるように聞こえるが、権限も責任もない。だが、この本部と関わりがあることを証明することにはなる」
「ありがとうございます。貴族、魔銀級Sランク冒険者、どちらの身分証明でもない第3の証明としても使えそうですね」
「なるほど。そういう苦労も出てきたんだな。いいぞ、悪用しない限りどんどん活用してくれ」
「ありがとうございます!」
義務の範疇が終わったところで気持ちに余裕が出たジェロ。
「ダメですよ、ジェロ様。魔法カードを探すのももちろん良いですが、アナトマ商会からですよ」
リスチーヌに見透かされている。
そしてその言葉に従ってアナトマ商会の王都の店舗に向かうと、こちらのことを店主は覚えていた。
「これは!」
急な来訪を驚きつつ、大きな声で名前までを言うことはないことは流石である。そのまま奥の応接室に案内されてから話を続ける。
「アナトマから色々と聞いております。こちらが奥様方ですね。どうぞ引き続き我々の商会をよろしくお願いします」
「いえ、こちらこそアナトマさんにはずっと助けられっぱなしで」
残念ながらもう自分が知らない新しい古代のカードは見つけるのは大変なようであるが、カリグラフィーなど気に入ったものだけを大人買いする。
他の魔道具店でも目新しい魔導書や魔法カードはなかったが、古代魔術については悪魔フェニルスとも契約をしたので、気持ちに余裕がある。




