王都での幹部交流2
翌朝に起きた後は、気持ちを切り替えて魔術師団の拠点に向かう。
メンバの中で唯一の、魔法の使い手ではないモーネに意向を聞いても、一緒に行くとのことであり、モーネ、ヴァル、リスチーヌ、アルマティとの5人で向かっている。
「テルガニ侯爵、ようこそお越し頂きました」
今日はラロシェル団長が事前に約束した時間に入口で待ってくれていた。
「そのようなお出迎えまで。申し訳ありません」
「いえいえ、お忙しいテルガニ侯爵のお時間を頂戴して、団員達をご指導いただくのですから」
一番初めにこの拠点に来たときには、リスチーヌ、イド、レナルマンの4人での訪問であった。
その際には体格の良いジェロではなく細めの体格のレナルマンが魔法使いかと疑われたぐらいであった。ジェロ達はその団員達のヒソヒソ話は聞こえていなかったのだが。
今回は、すでにジェロが何度かここに来ていること、そしてムスターデ帝国との戦闘等の噂が伝わっていることから、団員達も期待を膨らませて勢揃いしている。
そのことはラロシェルに言われるまでもなく、空気感が伝わってくる。
「これは……」
「はい、皆はテルガニ侯爵の技を拝見できることを楽しみにしております」
覚悟を決めたジェロは王級風魔法≪飛翔≫で上空に向かった後、先日にラロシェルから貰った魔導書の王級火魔法≪爆炎≫を発動する。
≪豪炎≫の範囲攻撃であり、見た目の派手さも十分である。
その後も王級風魔法≪爆雷≫も披露しつつ、上級の≪豪炎≫≪火槍≫≪炎壁≫、≪雷撃≫、≪氷結≫≪氷槍≫≪氷壁≫、≪岩槍≫≪石壁≫≪泥沼≫などを次々に披露していく。
魔法の発動にはイメージが大事であり、実物を見ることができるのは良い経験になると、いつものように何度も団長に感謝される。
その後は、リスチーヌとアルマティも手分けして、個別の魔法ごとに指導を実施する。
なんだかんだと好きな魔法のことを人に教えることで気分転換になったジェロであった。




