新婚旅行でミューコンへ3
「で、美人の奥さん3人と美人の家臣の自慢に来たわけではないだろう?」
最初にモージャンのギルドマスターとして出会ったときには想像できないくらいに、砕けて会話ができるようになっているザール。
「はい、結婚のご報告も、ですが、ギルド職員についてもご相談のつもりでした。先ほど、継続して良いとのお言葉を頂いたので安心しましたが」
「流石に3カ国から侯爵の爵位を貰っている魔銀級Sランク冒険者でもある人物を、冒険者ギルドの平職員のままというのは対外的に問題になりそうだから、責任も権限も無い別の何かを調整しておく。しばらくは王都に居るのか?」
「はい、王城にも挨拶に伺いますし。王都には屋敷がありますので、何かあればそちらにご連絡をお願いします」
その王都の屋敷に到着すると、従業員が総出で出迎えてくれる。
「ジェロマン様、モーネ様、ヴァル様、リスチーヌ様。王都までのご移動、お疲れ様でした」
残念ながら夫人ではないアルマティに対しては並列で声掛けをしていないが、その後に個別に声掛けをしているのを見て安心する。
屋敷について一息ついたところで、執事のクシミール、筆頭女中のアリエメを含めた二十数人に対して、妻になった3人を紹介して行く。
「しばらくこの屋敷に来られていなくてすみません。みなさん、お元気でしたか?」
「ジェロマン様、良い加減にその言葉遣いは改めてくださいね。でも、ご配慮ありがとうございます」
「私どもには特に問題は出ておりません。王家の皆様や官僚の方々からも、テルガニ侯爵家には配慮があるようでして、逆に優遇していただいている状況です」
「そうなんだ。また王城に登ったときにお礼を伝えておくね」




