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転生プログラマーは結婚したい  作者: かず@神戸トア
目立ってしまったギルド職員

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ギルド図書室

いくらマスターから許可を貰ったとはいえ、通常の事務業務をあまりに離れるのは同僚への影響を踏まえて心苦しい。その日は自席に戻り得意の計算などを実施して終業する。

そして少しまとまった時間が取れそうな時に研究ノートを持ってギルドの図書室に向かう。


以前にも業務で軽く入ったことはあるが、やはり魔導書など図書は貴重であり、モージャンの街でも図書館が有料であったように、このギルド図書室も一般冒険者には有料でありなかなか入れない。それを自由に入らせて貰うことになったのは、訓練命令というよりはご褒美であると素直に喜んでおく。


まずはざっとどんな図書があるのか見てまわるが、推測通り魔導書と武技の解説書や、ガニー周辺の地図、魔物の棲息状況、魔物の特性、ここコンヴィル王国を中心とした周辺国を含めた地図などであった。


本命は魔導書ではあるが、先日のこともあるので武技の棚も軽く見てみる。武技は基本的には武器種ごとであり、刀を使う機会が少ないと思っているジェロではあったが、武器に関係ない体術の初級≪回避≫は魔法使いでも役立つ機会があるかもしれない。

読んでみると、攻撃に対して素早く回避することを魔力操作で実施するようで、視覚情報からそのまま足などの筋肉の動作に行くように、まるで脊髄反射のように脳で判断する時間を削減するものであった。魔力の使い方も、他人ではなく自身を操作する回復魔法の延長のようであり、神経等の前世知識もあるジェロにとって理解は簡単であった。後は繰り返しの訓練だけであろう。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] >ご褒美であると素直に喜んでおく 意外です。「褒美をもらうような事はしていません」とか「口止めの為の割り増しなんて不要です」と拒否するのだと思っていました。更に「図書室の利用料は払い…
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