新婚旅行の準備2
前世で羨ましかった新婚夫婦2人が楽しむための新婚旅行とは違うが、結婚したことによる挨拶の旅行を準備することになったジェロ。
そもそも新妻が3人いる時点で2人きりではないし、目的が旅行ではなく挨拶回りであるので前提が違うが、前世では経験できなかった新婚旅行であると自分に言い聞かせる。
「それで手段と同行者はいかがされますか?」
ラーフェン王国にモーネを迎えに行くときにも、その帰りにベルカイム王国でヒルデリンに会いに行くときにも馬車に乗らず≪飛翔≫やドラゴンに騎乗であった。
「馬車で移動して何週間も留守にするのは申し訳ないし、やっぱりドラゴンに騎乗して行こうかな」
「それでしたら、それぞれの王都ミューコン、アーレアに入る前に事前に通知しないと大騒動になります。新妻の1人であるリスチーヌ様に前触れの役目をして貰うわけにいかないので、今回もアルマティをお連れください」
確かに≪飛翔≫ができると言っても、魔人のネベルソンを連れて行って前触れの使者にさせると問題を起こすことしか想像できない。サグリバスならばまだその可能性は減りそうだが、エルフのアルマティの方が確実にこなしてくれると期待できる。
「コンスタンはどうしよう?」
「せっかく将軍の任について頂くことになり、兵士達の育成の陣頭指揮を取られているところなので、そのまま留守番をして貰うのはいかがでしょうか?ドラゴンのブレスによる開拓もありますし」
「ルグミーヌ王国に行くのに、メンヒルト王女が不満に思わないかな」
「いえ、ですから良いのです。今回は国家としての外交ではありませんが、落ち着いてご挨拶をさせて頂くためには」
マドロールとグンドルフの案に従うことで、結局一緒に行くのはヴァル、モーネ、リスチーヌの新妻3人とアルマティ、そしてドラゴンのジョエルだけになる。
「ドラゴンも3体まではいなくても十分でしょう。その王都2つではドラゴンの実物を見るのは初めてですし、複数を見せるのは別の機会にでも。こちらで開拓を手伝って貰いましょう」
何もかもマドロールの指示に従うだけのジェロ。




