村長3
「あ、あの、ジェロ様。軍を引っ張るって?」
村長の話が終わったところでコンスタンが不安そうにしている。
「あ、ラーフェン王国やムスターデ帝国のときにもディートマル達を引っ張ってくれたよね。引き続きお願いしたいのだけど」
「いえ、そんな」
「あの時にグンドルフ達にもしっかり指導して貰ったと聞いたよ。実際に戦争なんてもう起きないだろうし、ワイバーンに乗る将軍って感じで。実務はディートマル達に任せて、どんと構えておいて欲しいんだ。それにはコンスタンが最適だと思うのだけど」
「ありがとうございます!読み書きすらまともにできなかったのに教えて貰い、さらに魔法まで教わって。どうお返ししたら良いのか」
「だから、このテルガニ侯爵家の軍をお願いね。とは言っても、ドラゴン達の世話の方もお願いしてしまっているけれど」
「その世話の方は好きでやっているのもあるので良いのですが」
「コンスタン将軍か。良いじゃないか、俺たちの中で一番の体格のお前に似合っているぞ」
「イド……」
「千数百人もの侯爵軍だからな。頑張れよ!」
「エヴラウル、あなた自分が村長っていうのを現実逃避したいだけでしょ?」
ジェロが冒険者ギルド職員として働いていた時に、一緒に行動していたイド、レナルマン、コンスタン、エヴラウル、ジョジョゼ、そしてリスチーヌ。勝手にジェロ班と名乗られて仲間として行動してくれて、そのまま家臣になってくれた幹部達。
ジェロ自身が侯爵という立場になったので、そのまま皆にも色々と重責を担って貰うことになるのだが、なんだかんだとこなしてくれる期待は十分にある。
妻、村長達、側近、そして軍を率いる将軍。これからも頼らせて貰うつもりである。




