新たな開拓村2
「テルベルクはテルヴァルデと結構距離も離れていますが、テルシュタットは近いですよね。それにゲンベランと近いですし、国境を越える街道としてはニースコンを通る方が既に整備されていますし」
テルヴァルデの南方の山を越えたところの廃村を再整備することは決定したものの、発展させるには限界がありそうな気がしてくる。
「今の整備の方向ですと、テルベルクの方とは違い、馬車で通るのは難しい街道になりますよね」
「元が獣道みたいなものだったから、戦馬ではない普通の馬に騎乗したまま移動できるだけでもありがたく思うのだけど」
「それはそうですが、例えばモーネ王女がラーフェン王国に帰省される際にゲンベランに向かうのに、領地内を通らずにガニー、モージャン、ニースコンと経由して行くことになるのは」
「う。確かにいつもドラゴンに乗って貰うのも」
「はい、お子様がお生まれになった後や後代のことなども考えますと、馬車が通れた方が良いかと」
マドロールの言葉から、テルベルク側と同じようにドラゴンのブレスで街道を広げることを行うことに決めるジェロ。
「でも、うちの都合としては太い街道になって近道になるのは良いけれど、普通の旅行者や商人達にしたらニースコンのルートの方が普通だよね」
「そこで何か、特徴になるものが欲しいのです」
「そんなこと簡単に……」
「テルヴァルデに冒険者が増えた理由の一つは、近くでダンジョンが発見されたことです。モージャンが栄える理由も」
「つまり、ダンジョンが欲しいと?でもそれって運じゃ……いや、確かに!」




