新たな開拓村
まだ街道が開通していないのに、その中継地に宿場町を作るように言われたジェロ。
「アナトマさんのおっしゃる通りですよ。ぜひ準備をしておきましょう」
仲間達もすっかりその気になってしまう。
「じゃあ、名前もつけておかないと」
「やはりテルで始まる何かが良いですね」
「ここテルヴァルデが、女神デメテル様のテルと森のヴァルデでしたので、中継が山のあたりになるならば、山の意味のベルク。テルベルクはいかがでしょうか?」
「これでテルガニ侯爵家の拠点は、テルヴァルデとテルベルクの2つになりますね」
「いや、それならばゲンベランの北方の廃村も復興させませんか?」
「あそこはラーフェン王国の領土内なのでコンヴィル王国側に気を使って後回しになっていたのでは?」
「テルヴァルデの開拓を優先したのもあったわけですが、モーネ王女をお迎えになられた今となってはそのような遠慮も不要かと」
「では、テルベルクもコンヴィル王国内ではなく、ベルカイム王国内の方に整備した方が良いですね」
ジェロがついていけないくらい仲間達は盛り上がる。戦争も落ち着いて開拓に注力できるようになったのもあり、良い方向ではある。
「あの廃村、ジェロ様と共同でアンデッド退治をしたり、レジスタンスの拠点になっていたり、何かと縁がありましたね」
「そうだね。一度は廃村になっている場所だけど、これからはもっと発展して欲しいね」
「では、名前自体も都市の意味のシュタットを用いてテルシュタットはいかがでしょうか」
「なかなか言うわね。でも良いじゃない」
結果、テルベルクもテルシュタットもジェロは追認する形で拠点の名前が決まって行く。




