改めての魔法カード挑戦2
フェニルスが実施したのは、魔石に魔法陣を刻む≪刻石≫の魔法に近いものに思えた。
「これって、≪刻石≫とは違うのか?」
「まぁその応用ね。あれは魔石にミスリルも含めた材料が必要だけれど、これは魔石に刻むのではないし」
「ちょっと、ジェロ、それをそんな雑に扱わないで!」
フェニルスが製作した魔法陣が描かれたカードから距離を置くヴァル。
「あ、ごめん……」
「そうよ、それは悪魔に触らせるだけで封印できてしまう魔法陣なのよ。気をつけてあげてね」
「フェニルス、そんな他人事みたいに。あのときもそんな注意があれば……」
「そうね。こんな小さなカードにそんな危険な魔法陣が描かれているなんて思っていないから、悪魔は油断して封印されるかもしれないわ。実例もいることだし」
「フェニルス、あなたを封印させるわよ!」
「ごめんなさいって」
ジェロは、ヴァルを封印していた魔法陣の美しさに再び触れることが出来て感動している。
「これって古代魔術語なんだよな?一部法則が違う感じがあるが」
「あら、良く分かるわね。そうよ、これだけ縮小することを踏まえて、神代語も織り交ぜているわ」
「これを研究するだけでも楽しそうだな。こことここ辺りがそうなのか?」
「そうね。ここもそうよ」
ジェロがカードを手にしながら、光魔法の≪望遠≫の応用である顕微鏡のようなもので詳細を覗き込んで楽しそうにしている。
「転生者ってみんなあんな感じなのかしらね」
「さぁね。まぁジェロは特殊だと思うわよ」
「そうなのかしら、彼もあんな感じだったわよ」
悪魔2人に呆れられている。




