悪魔フェニルス2
「サグリバスと言ったかな?その血で私を召喚できたと言うことは本当に子孫なのね。何か困ったことが?って、あなたは、ヴァル!」
「そうよ、フェニルス。私よ。覚えていたようね」
「ヴァル、あのときは本当にごめんね……」
「あら、そう言う割に魔界で私の本体を探しもせずに」
「え、まぁ。この世界にいる分体が子供も産んで楽しかったし……」
「はぁ、まぁ良いわ。少しは気持ちもわかるようになったし」
明らかに力がありそうな悪魔2人、しかも因縁もある知り合い同士の間に割って入ることもできないジェロとサグリバスは一言も発言できない状態である。
「で、サグリバス。あなたが私を呼んだのはヴァルと合わせるため?」
「いえ、そうでは」
「フェニルス。俺、ジェロマンが会いたくて呼んで貰ったんだ。俺はこの前、このヴァルと結婚した。先例として色々と教えて欲しいんだ。それと、異世界から来た人が作り出したという魔法カードのことも知りたい」
「!ヴァル、本当?あなたがこの男と結婚?そんなことに興味もなくて転生者と契約して仲良くしているのを不思議がっていたのに」
「まぁ色々とあるのよ」
ヴァルがサグリバスの方を見て、それ以上を話さないことで何かを理解したようである。
「サグリバス、あなたの用事はもう終わり?」
「え、あ、はい」
「じゃあ、私はこの男と契約をするわ。これからは必要ならば彼から直接召喚されることにするわ。今後、あなたが血を使って私を召喚するならば本当に困ったときだけにしなさいよ。今回は色々と楽しそうだから許してあげるけれど」
「は、はい!」
先祖に対して萎縮しているサグリバス。そして色々と理解したのか、ジェロとヴァルを残して自分は執務室から出ていく。




