魔人の移住候補
魔人のネベルソンとサグリバスだけでなくイドとレナルマンがテルヴァルデを離れているので、残った仲間達で領地運営を行っているジェロ達。
「ジェロ、そろそろネベルソン達が帰って来るみたいよ」
「そうか、ヴァル。ありがとう。一応は、魔人を連れて来られると言っていたよな。どんな感じかな」
「ま、疑いの目で見ている者も居るだろうから戦闘に自信がある者も来るだろうね」
「そうなるよな。アズキアスやセパルとか倒してしまったわけだし」
仲間にもなっていない魔人をテルヴァルデに案内するわけにもいかないので、魔人の村にするつもりで開拓を行った場所で待ち合わせることにする。
心配したリスチーヌとアルマティは同行するが、コンスタンは足手まといになると自分は遠慮しつつ、ドラゴンのジョエル、ティティ、レミの3体を連れて行くように進言してくる。
「久しぶりだな」
「まさか。アラトラス……」
ムスターデ帝国軍に捕まっていたモーネを救い出す際に、モーネを抱いて両手が塞がっているジェロに大怪我をさせた魔人であり、ラーフェン王国の王都ジークセンを奪還するときにも対戦した魔人である。確かに再会したいと言われていたような記憶がある。
そのアラトラス以外にも2人の魔人を、ネベルソンとサグリバスは連れ帰って来たようである。
「ほぉ、そこに居るのは契約している悪魔か。これは……それに前回に対峙したときよりもさらに力を増したようだな」
「どけ、アラトラス。お前は負けたのだろう?俺がお前を越えることを示してやる」
「まぁ待て、アバドン。お前はあの悪魔の力を理解できないのか?」
「力があるのはわかる。だが、そいつを召喚しているアイツを倒せば戦いは勝ちだろうが」
「ネベルソン……」
「いや、待て。悪いのは俺ではないぞ」
リスチーヌに睨まれたネベルソンは言い訳をしようとする。




