追加の住民受け入れ2
ムスターデ帝国軍を追い出した後の国家運営に関わっていたモーネは、ラーフェン王国の実情を良くわかっている。
「ジェロ様。ラーフェン王国としては過剰な戦争奴隷を維持する余力がないのです」
「モーネ、それは分かっているのだけど」
確かにこのテルヴァルデであれば、自分達が森を開拓していけば住む場所も確保できるし、職人達も集まっているので困ることはない。さらに兵士の訓練も兼ねて冒険者にならせて森の魔物退治やダンジョンの中の探索をさせれば、自分の食い扶持くらいは稼がせることはできると思われる。
さらに自分たちには悪魔リバイモンやハポリエルが訓練で狩ってくるドラゴン素材による豊富な資源、資金が存在する。
「……分かったよ」
「ジェロ様、ありがとうございます!となると、ヒルの方の……」
「分かっているよ。ラーフェン王国からだけは引き取れないから、ベルカイム王国からも引き受けるよ」
「ジェロ様、ありがとうございます」
モーネには甘い顔をしていると皆から言われるのかなと心配するジェロであるが、どちらかというと戦力増強、テルガニ家の価値増強につながると家臣達は歓迎のようである。
「ジェロ様、いつもは空を飛べない俺達がお役に立てるときですから」
確かにラーフェン王国やベルカイム王国には、≪飛翔≫ができたりワイバーンに乗れたりするリスチーヌ、アルマティ、コンスタンを同行させることが多かった。
子供が生まれるという理由もあって留守番をしていたイドやレナルマンが、受け取りに向かってくれるという。
奴隷の受け取りであるので、奴隷であるマドロールやディートマル達よりも、重臣として他からも認められる彼らが受け取りに向かう方が、先方への体面的にもありがたい。
移動時間の短縮のために、現地で馬を購入して練習しながら戻って来られるように多めのお金を渡しておく。




