魔人村の開拓2
魔人達の受け入れ場所を見つけて開拓も目処がついたところで、魔人アゼルフスに再度連絡を取る。
「受け入れる村の場所を確保したぞ。木々を片付けて水の引き込みなどもしてある。後は職人達で家を建てるなど好きにしてくれたら良い」
「やはり本気だったのですね……」
「いや、最初からそのつもりだが」
「なかなか仲間達が信じてくれないのです。まぁ私が彼らの立場なら、同じように思うかもしれませんが」
「うーん。よし、分かった。ネベルソン、サグリバス。2人が魔人の仲間達のうち疑り深い魔人を連れて来てくれ。もちろん≪飛翔≫ができる人を、な。それならば移動時間もそれほどはかからないだろう?」
「え?俺達を帰郷させるのか?裏切るとか思わないのか?」
「え?奴隷契約しているだろう?」
「魔人の力だとそんなもの、と疑ったりしないのか?」
「まぁそうなったときには諦めるよ」
「……」
テルヴァルデの周りの開拓を中断して、魔人村の場所を探して開拓していたので、この2人が抜けると戦力不足になるのは痛い。しかし、戦火が遠のいている今ならば派遣する余地はある。
「そういえば捕虜、そして奴隷にした後は帰省もしていないのだから、知り合いに会う機会にもなるよな。クリノームやベルフールもそうだな。お前達が帰って来たらたまには交代させようか」
「あいつらは子育てを楽しんでいるみたいだから良いんじゃないか」
どうもネベルソン達とベルフール達は悪魔を経由した念話で情報交換をしている感じである。
その意味では故郷の知り合いともやり取りはしていてもおかしくない。特に禁止する命令をした記憶もないので。




