魔人村の準備3
ヴァルやマドロール達も含めて魔人村の場所を相談する。
「やはり、通常の人が簡単に辿り着けない、寄りつかない場所が良いでしょうね」
「ゲンベラン近くの廃村みたいなところは、今後の開拓でますます発展する場所でしょうから、そういうところとは大きく離れた場所で」
「ジェロ様は、コンヴィル王国、ラーフェン王国、ベルカイム王国にまたがる領地をお持ちなのですから、色々と選べるかと」
「とは言っても、もともと人が住んでいない土地ばっかりだから。そうか、だからこそ選べる場所が多いね」
「はい。かといって、ドラゴン達の棲むあのリブルドーへの山脈は魔人達にも過酷でしょう」
「そこから南のところも、将来的にはベルカイム王国のワコローズの街への街道の開拓場所にするならば避けないとダメですよね」
ガニー、テルヴァルデから南の山を越えると、ラーフェン王国のゲンベランの街の方向にたどり着く。その街道はこれからさらに整備する予定である。また、東の山脈を越えるベルカイム王国への街道もそのうちに開拓していくとなると、それらとは関係のない、テルヴァルデから南東の森の奥、少し山になるような場所が望ましい。
「川か池のような水源がある方が良いよね」
ヴァルとネベルソン、サグリバスを伴って、そちらの方へ≪飛翔≫で場所探しを始めることにする。
「この辺りではまだまだテルヴァルデに近すぎるよね。冒険者がテルヴァルデを拠点に探索をはじめるだろうし」
「流石にここは岩場ばかりの山だから不便だよね」
いざ探してみても、なかなか条件に合うような場所が見つからず、テルヴァルデからの日帰り探索は諦めて、泊まりがけでも探し出す。
「お、あそこは」
山脈の麓であり木々が生い茂ってはいるが、川が流れ込むそれなりの大きさの池が存在する場所であった。




