ヒルデリンへの報告
「では叔父上、お元気で」
モーネがルネリエルに別れを告げて王城を飛び立つ。
「ジェロマン様に頼んで、たまにはこのジークセンに顔を出すんだぞ。お前の実家はここなんだからな。なるべく早く子供と一緒にな」
モーネは≪飛翔≫ができるわけではないし、ドラゴンにいきなり1人で騎乗するのは周りが認めないため、ジェロと一緒にジョエルに騎乗している。
ルネリエルの言葉に、隣にいるジェロの顔を見て頬を赤らめるモーネ。
いったん王城の上空まで飛び上がった後に、北上するジェロ達。
「ジェロ様、本当にこのままヒルのところに向かうのですか?」
「えぇ。モーネと結婚したのですから、ヒルデリン国王とは義理の兄弟に。挨拶は必要ですよね」
「ありがとうございます……」
ベルカイム王国の王都ルージャンに到着しても、やはり騒動を巻き起こしてしまう。ヒルデリン達に付けている魔人クリノームとベルフールに対して≪念話≫で事前に連絡は入れているし、以前にも来たことはあるが、やはりドラゴン3体の接近は不安なのであろう。
いったんは王都から離れたところで着陸したまま使者を待つ。そして許可の使者が来たところで、王城の広場まで飛んで行く。
「これはモーネ王女、そしてテルガニ侯爵、ようこそいらっしゃいました」
魔術師団長のプランケット達が迎えに来たあとは、新顔のティティとレミをアンネとヒルデリン用のドラゴンであるシュシュとラヴィに合わせるようにアルマティ達に頼んでおく。
「姉上!ジェロ!」
少人数での面会の場所で、ヒルデリンが駆け寄ってくる。アンネも共に入室して来たが、彼女は入口付近のままである。




