ジークセンでの結婚式3
結婚式が終わった後、王城のテラスに移動して国民に向けて披露となる。
「ラーフェン王国の皆、よく集まってくれた。我が姪であるモーネ。彼女が、この王国を救ってくれた英雄ジェロマン・テルガニ侯爵と結婚することとなった。皆も祝ってくれ」
「「おぉー」」
「モーネ殿下、おめでとうございます!」
「ラーフェン王国、万歳!」
「テルガニ侯爵、万歳!」
テラスではルネリエル、モーネ、ジェロが前面に出ているが、ジェロへの祝いの言葉は圧倒的に少ない。自分達のアイドルを奪った男と思っているのかもしれない。
ここで、アルマティ、ネベルソン、サグリバスと仕込んでものを発動させる。
「ここで、テルガニ侯爵からのプレゼントである」
事前にルネリエルには伝えていたので、前振りをしてくれる。
「パン!」「バン!」
破裂音を伴って晴天の空に花火のようなものが発動する。
この世界、魔法があるからか火薬の研究は進んでいないようであり、花火の存在は知られていない。ただ、ジェロはそれを踏まえつつ、火魔法や風魔法の雷、そして土魔法での金属生成を組み合わせることで、炎色反応によるカラフルな花火もどきを実現させたのである。
「本当は夜の方が綺麗なんだけれどな」
「これでも素晴らしいですわ。流石はジェロ様。皆の驚いた顔をご覧ください」
ジェロの呟きをモーネが拾ってささやいてくる。
「もう一つ。テルガニ侯爵からドラゴンを贈られた。今から騎乗してパレードを行う」
ルネリエルの宣言の通り、パレードを開始する。
ルネリエル1人で騎乗させるのは周りが許さなかったので、護衛と共に騎乗されたドゥドゥが先頭。その後にジョエルに騎乗したジェロとモーネ。さらにその後は、ティティとレミにそれぞれヴァルとリスチーヌが騎乗している。ドラゴン4体を中心としたパレードが花火の下で行われる。




