ジークセンでの結婚式2
オンハルトとの面会には念のためということで護衛もついてきていたが、そのあとはモーネと本当の2人きりになる。
「では、あらためて。モーネ、結婚してくれるかな」
「はい、ありがとうございます……」
2人きりということで気が緩んだのか、モーネが涙をこぼしてしまうので、抱きしめる。
王城に併設されている、ラーフェン王国で最大のデメテル神殿において結婚式が執り行われる。
「ジェロマン・テルガニ、そしてモーネ・ラーフェン。2人の結婚を認める」
王都ジークセンにいた貴族達も集めての大々的なイベントである。
モーネのことを狙っていた貴族も多く、また孤児院育ちのジェロのことを好ましく思っていない者達は苦々しい思いでその様子を見ている。しかし、ムスターデ帝国軍を追い出した実力やドラゴン4体を従魔にして来たジェロに表立って敵対することはせず、また国王ルネリエルからも睨まれたくないため参列はしている。
「続いて。ヴァル、そしてリスチーヌ、前へ」
特にリスチーヌは戸惑いをあらわにしながら大司教の言葉に従い前に歩み出る。
「ヴァル、そしてリスチーヌ。この者達とジェロマン・テルガニとの結婚を認める」
ジェロはルネリエルの顔が満足そうなのを見て、彼が内緒で大司教に頼んでいたことを知る。モーネの顔を見ても頷いているので、もしかして知っていたのか、知らなくても何の問題もないという意図なのか。
周りの貴族達の中でも不本意での参加ではなかった者達でも、自分たちの王女以外と結婚することをこの場で、という不満を感じた者も居たが、ルネリエルとモーネの顔を見て我慢するしかないと理解する。




