ジークセンへの迎え3
「テルガニ侯爵家ですよね。わかっていますが、もう少し早く前触れを貰えると気が楽なんですがね」
王都ジークセンの門番に、ため息を吐かれるアルマティ。
「ごめんね、アルマティ。面倒な連絡係をお願いして。そうだよね、あの人達にすると……」
どちらかというとそういう苦労をさせられる側の気持ちがわかってしまうジェロは、アルマティもだが、門番であり慌てて王城に連絡に走っているはずの衛兵達に申し訳なく思ってしまう。
「ハポリエルに、到着予定時期の手紙を届けさせていたではないですか。それで十分ですよ」
リスチーヌが気を使ってくれるが、まだまだ割り切れていないジェロ。
「王城で旗が振られましたね。じゃあ向かいましょうか」
王都の上空をドラゴン4体と共に移動して王城の広場に降り立つ一行。
「テルガニ侯爵、流石にドラゴン4体とは驚きましたぞ」
ジェロ達を迎えたルネリエル新国王の言葉である。
「申し訳ありません。確かに事前のご連絡にそこまでは書けておりませんでした」
「いえいえ。その頼もしさがさらに、ということですので大歓迎ですよ」
謁見の間ではなく少人数での面会の場であり、ルネリエルとモーネ、こちらはジェロとヴァルとリスチーヌだけである。
「で、改めてお越し頂いたということは」
「はい、ルネリエル国王。モーネ王女と結婚させて頂きたく参りました」
「ジェロ様」
「ジェロマン様、ご決心頂けましたか。ありがとうございます」
「はい」「モーネ王女、私と結婚していただけますか」
「もちろんです。これからはモーネと呼び捨てにお願いします」
ヴァルとリスチーヌのことも伝えると、ルネリエルには苦笑いされるが、第1夫人、正妻がモーネであればとの条件だけをつけられる。




