ジークセンへの迎え
ガニーそしてテルヴァルデで、ヴァル、リスチーヌそしてモーネ王女との結婚の意志を関係者に伝えたジェロ。
「では、いよいよラーフェン王国に向かわれますか?」
「ジェロ様、ご準備は大丈夫ですか?」
「え?モーネ王女を迎える準備はアナトマさん達に頼んだけれど」
マドロールだけでなくリスチーヌにも呆れられる。
「もう領土を取り戻した、ちゃんとした一国の王女ですよ。あちらで披露パーティーが行われるのは確実ですよね。となると、当然にまたパレードにもなりますよ」
「仕方ないか……」
「ではなく、です。先般のベルカイム王国での戴冠式でドラゴンが3頭のパレード。それ以上を期待されますよ」
「う……」
「それと、結納品はどうされますか?ヴァルも私も実家は無いですが、モーネ王女にはラーフェン王家がありますから」
「あ……」
前世で結婚をしてなく、婚約や結納の営みを意識できていなかったジェロ。それに、最近の戴冠式はどちらも自分が主役では無かったのであまり考えられていなかった。
「う。胃が痛い……」
「それも含めての覚悟でしょう?」
ヴァルに励まされ、気合いを入れ直す。
まずは定番になってしまったが、ガニーの東方の山脈でドラゴンを捕まえに行く。ジョエルの事例があるからか、降伏してくるドラゴン3体を捕まえてくるのはそれほどの苦労は無い。
ガニーの街の魔物使いに事情を説明して、従魔契約を頼むことの方が大変であった。
「それぞれ、ティティ、レミ、ドゥドゥという名前なのね。みんな可愛いわね」
そしてパレードには参加しないはずのアルマティ、魔人のネベルソンとサグリバスを連れて、人目のない森の奥に連れて行く。
ジェロが思い付いたアイデアを実現するために、秘密の試行錯誤と訓練のためである。




