ガニーでの決意3
司祭にも悪魔との結婚を認められたことを安心する。
「ただ、領主というお立場も踏まえると、その正体について共有するのはお仲間の一部だけにされた方が良いと思います。魔人の皆さんのことも、一部だけがご存じである状態と同じように」
「ローランス司祭、ご忠告ありがとうございます」
「じゃあ、これからヴァルにはこの等身大での行動を増やして貰おうか」
「仕方ないわね。慣れないけれど、翼を出さないで≪飛翔≫するしかないわね」
ジェロにとって頼りになる上司であった、今はガニーの冒険者ギルドマスターであるメオンにも報告に訪れる。
「そうか、こんな美人達と結婚するのか。おめでとう」
「実はもう1人」
「何!モーネ王女って、あの?お前、刺されないように気をつけろよ」
メオンが応接室のドアを開けると、冒険者ギルドでの先輩であるヴィクシムとバスチャンが聞き耳を立てていた。
「ジェロ!お前、許さんぞ。幸せになれよ!」
「くそ!なら俺達は、ブリジョゼ、ジェリーヌ、そしてエマニックにアタックするぞ。ジェロの結婚が決まったと言えばチャンスかもしれない!」
昔のことを思い出しながら懐かしく思うジェロ。
「あら、聞いたわよ。ジェロがそんな美人達と。お幸せにね」
「ありがとうございます。コレットさんもエルミリーさんも」
以前はこの美人の受付嬢達と会話するだけで赤くなっていた自分のことも思い出す。
御用商人になっているアナトマにも3人と結婚する旨を伝える。
「そうですか、いよいよ決められましたか。娘リリアーヌも、残念がるでしょう」
「そんなことないですよ」
「はい、そうですね。どんどんご出世される中で私も含めて諦めておりますので。それよりも、モーネ王女をお迎えできる立派な館に仕上げるお仕事、頑張らせて頂きますね」




