ガニーでの決意2
「夜にすまないね」
「いえ、でもどうしたのですか?」
屋根の上に次に連れて来たのはリスチーヌである。
「月が綺麗だよね」
「そうですね。ずっと一緒に見られると良いですね」
「え?」
「ジェロ様、色々と決断されたのですよね。覚悟していましたから。でも、私はずっと近くにおりますので」
「え、いや。違う。違うわけでもないけど違うんだ」
「ジェロ様?」
「リスチーヌ、結婚して欲しいんだ」
「え?えぇ?だって、ヴァルかモーネ王女……」
「あ、うん。その2人とも、と思っているんだけど」
「あ、そういうことですか。なんだ……。でも、良いです。私も、選んでくれたんですよね」
「うん」
「なら良いですよ。妾でもと言い続けたのは私ですし。でも、ちゃんと私のことも愛してくださいよ。あの2人やアルマティの美しさに負けますけれど、私だって」
「うん、リスチーヌもきれいだよ」
卑下しているリスチーヌを抱きしめるジェロ。
翌朝になりリスチーヌと等身大になったヴァルと一緒に、仲間へ色々と発表するジェロ。
「このヴァルとリスチーヌと結婚することに決めた。それとモーネ王女も迎えるために、また王都ジークセンに行く」
「ジェロ様、ようやくですか。遅いですよ」
否定はないが祝福よりも、そちら方面の発言ばかりである。
「いや、祝ってはくれないの?」
「ま、それは3人揃われたときに取っておきますよ」
シスターフロラリーとその夫であるローランス司祭にも結果の報告を行う。
「おめでとうございます」
「ありがとうございます。でも悪魔との結婚でも良いのですか?」
「悪魔が全て悪いことをするわけでもないでしょう?魔界の住民というだけで」




