解放されるモーネ3
今までのようにルネリエル国王から間接的に言われたのではなく、モーネ王女自身からの真正面からの告白である。
流石にこれまでのように逃げることはモーネに対しても失礼である。
「分かりました。お気持ちは大変ありがたく思います。しかし、このままテルヴァルデにお連れするわけには行きません。別途、王都ジークセンにお返事のためにお伺いするようにします」
「そうですよね。かしこまりました。良いお返事をお待ちしております」
モーネ王女が去った後も、ジェロ主従のための部屋では誰も発言をせずに静まり返ったままである。
「じゃあ、テルヴァルデに帰ろうか」
ジェロが声を出すことで少しだけ空気が流れ出す。
「まず、クリノームとベルフールを呼んで来てくれるかな?」
ヒルデリン付きとして頼んでいる魔人の女性2人がやってくると早速要件を話し出す。
「これからもヒルデリン国王達のお世話をお願いできるかな?」
「まぁ、この前も言ったようにそれで良いならば」
「私達の主であるあなたがそういうのであれば」
「2人もそれで良いならば、引き続きお願いするね。それと、ドラゴンのシュシュとラヴィも、従魔の主は俺のままだけど、ここに置いていくね。幼い2人の権威付に対する助けになれば。お世話してあげてね」
「分かったわよ」
シュシュとラヴィのところにもクリノーム達と一緒に行き、その2人の言うことを聞くように命令しておく。
アンネ女王、ヒルデリン国王だけでなく、ユニオール皇国のジャムス皇太子、コンヴィル王国のフェリック王太子に対しても別れの挨拶をする。
「次に会う機会はいつか分からないな。俺の戴冠式になるならば、そのときに横に立っているのははたして誰なんだろうな」
「フェリック王太子……」
この王太子には色々と見透かされた感じがする。




