アンネ・ヒルデリン戴冠式
ベルカイム王国の王城で、取り囲む3ヶ国であるコンヴィル王国、ユニオール皇国、ラーフェン王国それぞれの継承権1位である王太子、皇太子、王女と連続で立ち話をすることになったジェロ。
気疲れしたので仲間達のいる控え室で座り込む。
「え?そうなるの?」
そこで仲間達に伝えられた内容に驚く。
確かにユニオールの皇太子が幼い2人とは言っていたが、そういう意味だったとは。
「やはりアンネ王女だけだと皇国の色が強いままだからですかね」
「となると今度はラーフェン王国の色が強く」
「それは、ラーフェン王国の指示のもとでジェロ様が帝国からの解放を支援したので、ある意味で妥当ということなのでしょう」
アンネ王女が女王になる戴冠式、そしてヒルデリン王子との婚約の正式発表。もしかすると結婚も同時で、ヒルデリン王子は王配になるのかと思っていたジェロ。
しかし、婚約と結婚もそうだが、戴冠はアンネ女王とヒルデリン国王の共同国王になるとのこと。
「はい。ですので、パレードはアンネ女王、ヒルデリン国王の順でドラゴンに騎乗となるようです。さらに、そこに続くのはジェロ様、テルガニ侯爵と。ドラゴン3体を連続させることでのインパクト、さらにそれらを従魔にするジェロ様との結びつきの強さをアピールするそうです」
「そんな……。ヒルデリン王子、いや国王がやり易くなるならばそれでも良いけれど」
「それで、前回はヒルデリン王子と同乗されていましたが、今回は、ジェロ様はどなたと?」
「え?」
「流石にそのお立場で、お一人での騎乗はないだろうと」
以前に戦勝パーティーでは一緒に参加できなかったときのことを思い出し、リスチーヌを誘う。
「無理ですよ。流石にパレードで。ドラゴンの上でジェロ様の横では御者として見て貰えないですよ」




