アンネ戴冠式のロビー活動2
「テルガニ侯爵!」
「これはフェリック王太子殿下」
王城を歩いていると、コンヴィル王国の王太子に声をかけられる。
「先日のラーフェン王国での戴冠式依頼だから、久しぶりという感じも無いな。そうだ、これを渡すのを忘れないようにと思っていたのだ」
「これは?」
「金貨30枚だ。今のテルガニ侯爵にとっては端金だろうが、ギャストルの懸賞金だ」
どうも、ベルカイムに支援に来ていたコンヴィル王国の軍隊がコンヴィル王国の王都ミューコンに連れて行ったようである。
「昔に比べて自分をわきまえて反省はしたようだった。しかし、あいつがテルガニ侯爵をはじめ方々に迷惑をかけたので、戦争奴隷は解除しない」
ジェロが返事に困っていると、話題を変えてくる。
「ベルカイム王国からの侯爵の叙爵と領地の件、コンヴィル王国としても反対はしていない。3ヶ国の真ん中をしっかり守っておいてくれよ」
「はぁ」
「相変わらずだな。それと、このベルカイム王国にはコンヴィル王国からも王国運営の支援を出す。テルガニ侯爵の件とは別に、な。ユニオール皇国の属国のようなままで帝国に良いようにされていたことを再発されると隣国のコンヴィル王国としても困るからな」
「……」
「この件は、そうなんだと知っておいて貰うだけで良い。これからも頼むぞ」
豪快さと細かいところへの気配りができる男を見ると、同じ王太子でもラーフェン王国のオンハルト元王太子のダメさ加減が際立つと思ってしまう。
「テルガニ侯爵」
そんなことを考えていると声をかけて来たのは、ユニオール皇国のジャムス皇太子。
「これはジャムス皇太子殿下。気づいておらず申し訳ありませんでした」
「フェリック王太子とのお話も終わられたようなのでお声をと」




