アンネ戴冠式のロビー活動
王都の少し離れたところで着地して、やってくる衛兵達に事情を説明することになったジェロ達。
「テルガニ侯爵、せめて事前に使者を頂けていましたら」
「申し訳ありません……」
今更であるが、リスチーヌ達が王城に到着の旨を伝えに行こうとしたが、その後であってもドラゴン3体が王都の街中を通行することはできない。そこで、王城近くで広い場所ということで、騎士団の演習場に飛んでいきそこで着地するように指示を受けた。
「色々とお騒がせして申し訳ありませんでした」
王城で出迎えてくれた魔術師団長のプランケットに謝罪するジェロ。
「いえいえ、前回は1体だけでしたのに、さらに2体も従えられるとは。流石はテルガニ侯爵です。他国に対して良い牽制になったと感謝しております」
「ジェロ、またドラゴンに乗せてくれるの?」
流石に謁見の間では大人しくすることを覚えているヒルデリンとアンネであったが、少人数だけの面会ではしゃがんでいるジェロのところに駆け寄ってくる。
「どうでしょう。ラーフェン王国のときと違いますし」
「いえいえ、このルージャンでもできることであればドラゴンに騎乗でパレードができるのでしたら」
プランケットが提案してくる。ヒルデリン達も喜ぶので、アンネ王女用はシュシュ、ヒルデリン用にはラヴィと名付けたドラゴンに乗せることにする。
「流石に1人で乗せられないから、クリノームとベルフールも同乗を頼むよ」
ヒルデリン達のお世話を任せている女魔人の2人に頼んでおく。彼女達であれば≪飛翔≫もできるし、何かあっても対処ができる護衛としても安心である。
その前に、謁見の間で土産として五体満足のドラゴンの死体を取り出したのであるが、従魔のドラゴン3体の方がインパクトが強すぎたようで、ありがたみが薄くなったのが残念である。




