アンネ戴冠式への招待3
ワイバーンの生息するあたりは、攻撃してくるものだけを相手して早々に通り抜ける。
その先のドラゴンの生息地に来ると、リバイモンが張り切る。
『今回もどれだけ傷がつかないように綺麗に倒せるか勝負って言っているわよ』
『リバイモンもドラゴン狩りばかりしているから、かなり力を付けたんだよね?ヴァルの眷属のままで大丈夫なの?』
『その程度なら心配することは無いわよ』
ヴァルの魔界での力の強さがわからず背筋がゾクっとしてしまう。
『ハポリエルも強くなったかな?』
『そうね。最初のときに比べたら急成長しているわね』
「俺達の契約している悪魔もここで狩りをさせたら、あれだけ強くなるのかな」
「ネベルソン、比較しない方が良いと思うぞ」
「サグリバス、お前は魔人としてのプライドが無いよな」
「この主従がおかしいだけだよ。自分達の立ち位置を見誤るなよ」
「あんた達、変なこと言っていないでちゃんとドラゴン狩りをしなさいよ。強くならないとテルガニ家では無駄飯食いになるわよ」
リスチーヌに発破をかけられている魔人のネベルソンとサグリバス。サボり癖のあるチャランポランと覇気のない2人であるので、それで響くと思わないが、契約悪魔を訓練させるくらいは悪魔本人も望むならやるかもしれない。
「で、あれはどういうことかな?」
「前回のジョエルと同じように、降伏するということですかね?」
ドラゴンの死体をいくつか入手できたところで、2体のドラゴンがゆっくりと近づいて来て、攻撃の意思を示さずある程度の距離で停止している。
ジョエルが近づいても反応を示さず、そのジョエルに連れられて2体もジェロの元に来る。
「分かったよ。2体とも従魔になるんだな。殺さないから大人しくついて来てよ」




