アンネ戴冠式への招待2
「じゃあ、今回はリスチーヌ、アルマティの2人で良いかな」
「確かにコンスタンは留守番でも良いかもしれませんが、念の為にネベルソンとサグリバスも同行させてください」
≪飛翔≫ができず同行できないイドやレナルマンが否定してくる。
「他の王族や貴族達は馬車での移動ということもありますが、もっと大人数で自分達の力を誇示します。ジェロマン様はドラゴンのジョエルを連れて、皆が≪飛翔≫で現れるだけで十分と思いますが、同行者が極端に少ないのは好ましくないです」
マドロールにまで念押しされると諦めるしかない。
「仰々しいのは嫌なんだけれど……」
「アナトマさんから、今回もお土産のドラゴンを用意するように言われたのですよね。狩りだけでなく、山脈を越えるときの安全のためにも同行者を増やしてください」
「今度は戦争もないはずなので、もうこれくらいで良いよね」
お土産のためにも、龍属のいる山脈を越える経路を再び選んで進むジェロ達。
「ここを街道に整備するのはまずいよね、流石に」
「はい、それは。一般の旅人や商人が万が一にも龍種に遭遇したら死亡が確定です。もう少し南方のワコローズあたりに抜けるような、もう少し低めの場所を通る経路が良いと思いますよ」
「そうなるよね」
「その整備は、もともと人も居ない場所ですし、木々も少ないところなのでネベルソン達にやらせたら良いと思いますよ」
「え?俺達かよ。そんな面倒なことを」
「ジェロ様が何でもやりすぎなんですよ。任せられるところは任せないと。ジェロ様ができるからといって、トップのジェロ様が全てされていたら領地運営なんて成り立ちませんよ」
リスチーヌに経営のことを指導されてしまう。




