テルヴァルデへの一時帰国
「では、テルガニ侯爵。一度領地にお戻りになられても、また王都ルージャンでお会いしましょう。今度はアンネ王女の戴冠式になります」
プランケットに念押しされてリブルドーの街を出る。
「クリノーム、ベルフール、引き続き王子達をよろしく頼むよ」
「まぁそこまで心配するな。今まで通り程度はしておくから」
「私達も彼らのことは嫌いではないから、大事にするよ」
微妙な回答ではあるが、今までも上手くやってくれていたことを踏まえると、それはそれで安心である。
「じゃあ、テルヴァルデに帰ろうか。元々はラーフェン王国に行く前に一旦寄るはずだったのが無くなったから、随分と久しぶりに思うよね」
「そうですね。ガニーとテルヴァルデがすっかり帰るところになりました」
リスチーヌは元々はモージャンの生まれであったのが、ジェロ達の仲間になり拠点を移すことになったのである。イド達は元々ガニー出身であったのに比べると苦労させているのかもしれない。
「あら。気にされているのですか?ジェロ様が居るところが私の帰るところですよ」
リスチーヌの何気ない言葉が刺さる。
『ふーん』
『なんだよ』
『何でもないわよ』
コンスタンがワイバーンのルッツに騎乗している以外は、ドラゴンのジョエルを含めて皆が自力で≪飛翔≫などで山脈を越えてテルヴァルデに向かう。
今度はルネリエルへの土産にするドラゴンの死体も不要であるので、リバイモンが勝手に狩りをしているのを放置すれば、それほどの時間もかからずにテルヴァルデに到着する。




