ベルカイム南部の解放後2
リブルドーの街からやってくるはずのベルカイムの面々が到着するより先に、ローニャックの街で投降して来た帝国兵がワコローズの街に到着する。
ワコローズの奴隷商も動員してワコローズの帝国兵達を戦争奴隷にしていたのもあり、ある程度の終わりに目処はたって来ている。
「ノルトマン、あのローニャックを占領していた帝国兵についても統制をお願いするよ」
「承知しました」
結局、不便なのでワコローズの司令官の名前を聞くことになったジェロ。ヘルツォーク・ノルトマンということで、やはりノルトマンという帝国に吸収された王国の王族だったようである。
ただ、それ以上を聞くと色々と気になってしまうので、最低限の仕事を割り振るための会話にとどめている。
そして、リブルドーからの派遣の先発隊として騎馬で駆けつけて来た者達に引き継ぎを進めている。
「テルガニ侯爵には是非とも王都ルージャンまで、アンネ王女とヒルデリン王子の護衛をお願いしたく」
「いえ、私も領地を放置して来ている状態ですので。ラーフェン国王の戴冠式のためだけに出て来たものでして」
「ベルカイム王国から帝国軍を追い出した立役者のテルガニ侯爵をそのまま帰らせたとなると私どもが叱責を受けてしまいます。何卒」
『ジェロ、分かっていると思うけれど、ラーフェン王国の貴族達。自分達の手柄を取り損ねたと怒るわよ』
『そうだよね……あんまりのんびりしていると追いつかれてしまうよね』
「リブルドーの街までは確実にお送りします。その後はまた必要があればこの国に戻って来ますので。ヒルデリン王子に私の配下をつけておりますので、何かあれば彼女達に」




