ローニャックからの北上
「では、引き続き北上しますね」
「ローニャックの街でお待ちする案もあると思うのですが」
「私達がご一緒できないので安全をお約束できないので」
ローニャックから北、残るワコローズの街も解放するために北上する。アンネ王女の付き人であるベルカイム王国の貴族令嬢であるリュデット達は難色を示すが、最終的には理解される。
「コンスタン、無理しなくて良いからお願いね」
ローニャックの街で降伏して来た帝国軍の将兵達は、武器を取り上げたまま一緒に北進させている。徒歩であるので、自分達より後を追いかけてもらう形になるため、ワイバーンに騎乗したコンスタン、補助として魔人サグリバスを付けている。
「羊飼いみたいな感じですね」
「逆らう意思を持つ可能性があるだけ厄介だけどね」
去りながら後ろを向くと、徒歩集団の後ろからワイバーンで誘導しているので、確かにそう見えなくもない。
「あの中に元王子達もいるんですよね」
「それこそ街に残すと面倒になりそうだし、元王族を戦争奴隷にする判断は自分がしていいか分からないし……」
『顔を合わしたくなかったのも本音でしょう?』
『それもある。ヴァルも分かるだろ?あの2人と会話すると精神疲労が大変だと思うから』
引き続き途中で野営は行うものの、ドラゴンやワイバーンがいる集団を襲う盗賊や魔物達は居ないようで何事もなく朝を迎えられる。
「やっとワコローズの街が見えて来たね」
「ここもローニャックとやることは同じですよね?」
「そうだね。夜になったら飲み屋での情報収集をお願いね、リスチーヌ」
リスチーヌとネベルソンによる住民感情の調査と合わせて、東西南北の城門を焼いてまわるジェロ達。今回はコンスタンが追いついて来ていないので、ジェロ本人が脅しの文句をいう羽目になってしまう。




