ラーフェン王族達
「ベルカイム王国アンネ王女、遠いところを良く来てくれた」
王都ジークセンに到着し、登城してルネリエル達に謁見の間で挨拶しているジェロ達。
外国であるベルカイム王国のアンネ王女が来賓であり、ヒルデリン王子は遠くから駆けつけはしたが本来は他国を歓迎する立場のラーフェン王族である。
ジェロ自身もコンヴィル王国の侯爵でもあるが、ラーフェン王国からも侯爵の地位を与えられているため、その場ではルネリエルの指示を受けて行動した1貴族の扱いである。
そして一通りの挨拶等が終わった後に、王族の控室に案内される。
そこに居たのはルネリエル、モーネ、ヒルデリンそしてジェロだけであった。
「ヒル!元気だった?」
モーネ王女が早速抱き締めている。幼い弟なのに長い間離れ離れになっていたのである。しかも戦時中ということもあり気軽に会うこともままならなかった。
「テルガニ侯爵、良くぞ連れて来てくれました」
「いえ、ご家族が再会できて本当に良かったです」
ルネリエルが表向きの場と違い、砕けた感じでジェロに話しかけてくる。
「ところで、オンハルトの話は?」
「はい、ベルカイム王国の南部で、コンヴィル王国の元第3王子のギャストル様と共に帝国軍のところにいらっしゃると伺いました」
「はい、もうその2人に敬称は不要ですね。そのオンハルトの王太子の呼称はこの機会に取り上げて、縁切りを行います」
「はい……」
「私には子供がいませんので、残る直系の王族はモーネとヒルデリンだけになります。ただ、ヒルデリンはベルカイム王国のアンネ王女と共にあの国の復興に尽力することに」
「そうですね」
「ということで、今のところモーネが第1位の王位継承者になります」
「そうなりますよね」
「やはり興味はありませんか……モーネとこの国を、と」
「とんでもありません」
「……この子のためにも、親族の公爵家から養子を迎えることを考えております。それまでお待ちください」
「?」




