リブルドーでの再会3(+簡易地図)
「ラーフェン王国の国王の戴冠式ですので、ヒルデリン王子の参列は理解できます。ただ、アンネ王女までと言うのは……」
「そうは言っても、各国の王族、有力貴族が参列する場に、ベルカイム王国から不参加というわけに行かないでしょう」
「それは分かるが、我々ベルカイム王国の南部はムスターデ帝国軍の支配下のまま。そこを回避してラーフェン王国の王都ジークセンに向かうとなると、ユニオール皇国の皇都ナンテールを経由する東回りか、北の王都ルージャンから西のコンヴィル王国を経由して向かう北・西回りしかないだろう」
「それでは式典に到底間に合いません。やはりテルガニ侯爵のお力をお借りするしか……」
「あの方は今はコンヴィル王国とラーフェン王国の侯爵ではあるが、孤児院の出身と聞くぞ」
「そのことは今となっては瑣末なこと。それよりも王女達の身の安全を守って移動できるのかが大事である」
「その意味ではテルガニ侯爵は魔人達を従えて、この度はドラゴンも降伏させて。またヒルデリン王子の窮地もお救いした経緯からのあの親密さ。頼るべきはテルガニ侯爵では?」
事前に魔人ベルフール達を経由して伝えていたはずなのに、議論を先送りしていたらしいベルカイム王国の貴族達はこの期に及んで迷っているようである。
「このまま空を飛んでくれないの?」
「それは流石に皆さんが心配してしまうので」
ジェロ達にするとそのようなやり取りに関与したくないので、従魔の手続きを終わらせて目立つようにした従魔の証を首につけたジョエルの背中にヒルデリン王子を乗せているところである。
万が一に背中から転がり落ちるだけでも怪我になりそうなので、≪飛翔≫ができるジェロや魔人達がまわりを取り囲んでいる。
「じゃあ、ジークセンに向かうときには乗せて飛んでくれる?」
「いえ、それは……」
ジェロも困ってしまう。
〜〜〜〜〜
大雑把な位置関係:
<コンヴィル王国> ‖ <ベルカイム王国>
サンレーヌ−−−‖−−王都ルージャン−−−ランソンヌ
王都ミューコン | ‖ | \
| / | ===
| / | ‖ \
モージャン−−−ガニー リブルドー−−−−‖−−−−皇都ナンテール
| | ‖ <ユニオール皇国>
ニースコン ローニャック |
| | |
=== === |
| | |
ゲンベラン−−−−−−−−−王都ジークセン−−−−ザーローネ−‖−−
<ラーフェン王国>




