リブルドーでの再会2
「とんでも無いことです、ダメですよ」
リブルドーの街にいるベルカイム王国の家臣団達に、ヒルデリン王子達をラーフェン王国でのルネリエルの戴冠式典に連れていく話を切り出すと、想定通り反対される。
「そんなワイバーンやドラゴンの棲む山脈を越えていくなど、危険です」
「そうはおっしゃいますが、ドラゴン達を倒して越えて来たところですよ。降伏して来たドラゴンも先ほどご覧になられたかと」
「テルガニ侯爵のお力は重々承知です。ですが、王子達は皆様のように空を飛べるわけでは無いのですよ」
「では、ドラゴンの背中に乗せて行くというのでは?」
「万が一、そんな高度から落ちたら大変です」
「テルガニ侯爵、私達もそれは避けた方が良いと思いますよ」
話がまとまらないので一旦打ち切って休憩になったときに、コンヴィル王国から派遣されているという者達が話しかけてくる。
どこかで挨拶済みだったのか、記憶に無いが名乗らないので下手にそこには触れずに話を聞く。
「まぁ、彼らも山脈越えではなく、このまま南下する経路の方が現実的と理解されるかと。とは言っても南部はムスターデ帝国軍がおりますので、それも普通ではありえないのですが」
なるほどと思ってしまい、少し上の空になるジェロ。
「その南部ですが、我々コンヴィル王国の元第3王子のギャストル、そしてラーフェン王国のオンハルト王太子を見かけたという噂がありまして」
「え?あのお二人が……」
「それぞれの国に戻れないので帝国に良いように扱われているのだと思われますが」
2人に対して良い記憶がないジェロにすると、これ以上の関わりは避けたいところである。




