学校の整備2
『前世だと、小学校では国語算数理科社会、家庭科、体育、音楽などがあったなぁ』
『全国民に義務で教えるってすごいわよね』
『まぁ、この世界からしたらすごいよな。当たり前で疑問にも思っていなかったよ』
ヴァルとの会話で思い出したのが、家庭科や体育などである。
「冒険中にうまい飯が食べられるのは幸せですよ。もちろん家でも」
「料理をするのに男も女もありませんよ。着ている服のほつれぐらい直せるのも大事ですし」
仲間達の後押しする言葉もあり、特に家庭科については子育て世代の母親が子連れで来ても良いと言えば喜んで応募に参加してくれた。
体育に関しては、兵士達に教師役をさせることで、衛兵も身近な存在であることを分からせることにも繋がる良い施策であった。野球のような球技ではなく、走り込みや水泳、剣術、弓矢など実践的なものばかりになったが、今はそのような段階であると諦めるジェロ。
魔法については教師の手配が難しいこともあるのと、その知識の流出を懸念したグンドルフ達の反対で見送ることになった。
「やっぱり、行政を手伝って貰う人材は必要だと思うのだけど」
「仕方ないですね。スパイが入るかもしれませんし、まずは第1ブロックで簡単なことを任せて様子を見るようにしましょうか」
グンドルフは反対であったが、マドロールが現実的な落とし所を提案してくる。
「ガニーの街でも募集をしましょう。きっと成り手希望は多いと思いますよ」
まず採用した人物達は単純な作業を任せることにして、行政の中心的なところはマドロール、レナルマン、グンドルフ、そしてグンドルフ直属の共通業務部隊であった5人を中心に運営することになった。
人数が急増したため、どうしても色々な揉め事が発生するため、調停を行いつつ、その基準とする条例のようなものの整備も必要となったのである。
『俺、プログラマーって理系だったからこういう文系の話、苦手なんだよな』
『世の学問を2種類だけに区分して考える、それを言い訳にするってナンセンスね』
『う……』




