学校の整備
冒険者や兵士の育成と並行して、農業に従事する者達に農地の割り振りも決めて行く。
野菜系と小麦のようなものはある程度区画をまとめておいた方が良いと思うが、その詳細はジェロには分からないので、農業を行う者を集めて相談させる。その取り仕切りはグンドルフに任せてある。
その他にも土木や大工のような大きなものに対する職人達は、第1ブロックを作った職人達と一緒に自分達が今から暮らす街づくりに参画させる。
そして、木工など家財道具に関係する職人達も、その後を追いかけて整備、作った家の内装などを任せる。
ちなみに、住民以外がブロック内に立ち入る時には臨時の証明書を発行するのもマドロールが調整している。
それらに当てはまらない一般の商人などには第1ブロックで店舗を貸し出す予定だが、今は扱う商材も十分では無いので、読み書き計算の講師役にさせることにした。
まず兵士の合計400人が対象ではあるが、移民の子供、そして親世代なども対象にする。
「意外とこれが人気なんですよ。みんな嫌々かと思ったのですが」
「子供には昼ごはんを配っているからじゃないのか?」
「それもあると思いますが、みんな学ぶ機会が無かっただけなんですよ」
「コンスタンは実感がこもっているな。先生をしてみるか?」
「え?そんな。でも、やって良いならば……」
「お、おお。自分が困っていたことがわかる人ほど良い先生になるだろう。頼んだぞ」
実は、商人達を講師役にする前にやり取りがあった。ジェロは領地の行政に絡むところを任せたら良いと考えたのだが、グンドルフ達の反対にあったのである。
「ですので、裏切れない奴隷だけを対象に考えないとダメです。商人は利にさといのですから、もし敵対勢力に金を握らされたら」
「そんな。うちの領地で特に何もできないだろうに」
「油断してはダメです。新興貴族は、どんな隙を狙われるか分かりませんぞ。わざと失敗させてそこを指摘することもあり得るのですから」
その経緯もあり、まずは兵士や住民への講師役に雇うだけになったのである。




