拡大工事2
留守番だったイド達も少しは開拓を広げようとしてくれていたが、やはり規模が違う。
「ジェロ様、流石ですね」
「最近、ラーフェン王国の南部でも砦を作ったり落とし穴を作ったり土木作業が多かったんだよね」
「……何をしに行かれていたのやら」
「うーん、何だろうね」
苦笑いをしながら追加する8ブロック分の木々の切り倒し、土地の慣らしを次々と進めていくジェロ。もちろんアルマティ、魔人サグリバスや悪魔達の協力もあるのだが、他人からはそうは見えない。
「あ、アナトマさん。大きな魔法の収納袋、あるだけ欲しいんですけれど」
「承知しました。この様子を見ると、何のために?と言っても色々と使う用途はありそうですね」
「ははは」
この前は敵から荷馬車を奪う用途だったが、今は刈り倒した木々や邪魔になる岩の撤去にも活用している。
商人アナトマにはラーフェン王国でも侯爵に陞爵した旨や、領土が追加された旨も共有しているので、先が見えるのであろう。
「お金の心配はしていませんので、買えるだけ調達して来ますね」
リバイモン達が狩って来た魔物の素材の売却だけでかなりの売り上げになるらしい。
「じゃあ、新しく増える人たちにも配りたいので小さい物も適当にお願いします」
「承知しました」
すっかりテルガニ侯爵家の御用商人になったアナトマ商会。モージャン付近でオークから助けたことから始まった縁だが良い関係を続けられている。
「それだけ住民が増えるならば、なおさら商いの準備が必要ですよね。頑張ります」
「じゃあ、ギルドも負けていられませんね。皆さんが戻られたらますます大忙しになりそうですね」
この開拓地に派遣されている冒険者ギルドからの後輩リスチューも腕まくりをしている。




