領地への帰国2
「ジェロ様!よくぞお帰りくださいました!」
開拓地テルヴァルデに帰った時のイドの第一声である。
「え、そんな」
「そうですよ、あの膨大な兵糧。そして、何千人もの避難民を引き受けるとか。魔法、特に土魔法の得意なメンバはラーフェン王国に行っているのですから、ここの開拓地を広げるのは大変なんですよ」
「あ、ごめんね。今から頑張るから」
確かに、ガニーの街とこのテルヴァルデに残したのは、子供が産まれるというイドとレナルマン、そして結婚するというエヴラウルとジョジョゼの4人であった。
「それより2人の子供は?」
開拓地テルヴァルデに連れて来ているわけもなく、ガニーの街の屋敷に居るとのこと。
戦馬はコンスタン達に預けて来たので、テルヴァルデにある馬を借りてイド達と騎乗してガニーに向かう。
「ジェロ、お帰りなさい」
「ジェロ兄、お帰りなさい」
隣の神殿と孤児院でシスターフロラリーと孤児達に帰宅の報告とお土産の食べ物を配り、敷地内に建てた家臣達の家に向かう。
「ジェロマン様、ご無事のお帰りお待ちしておりました」
イドとレナルマンの妻達がそれぞれの赤ん坊を抱いて姿を見せる。
「そんな動いて良いのかい?」
慣れがないジェロは戸惑ってしまう。
「大丈夫ですよ。もう首もすわっていますし。ぜひ抱いてやってください」
イド達に子供を預けられるが、孤児院で下の子の面倒を見ていたジェロもここまで小さい子に慣れはない。
「ジェロ様、お帰りなさい」
エヴラウルとジョジョゼも騒ぎに気づいて顔を見せに来る。
まだ全員は揃っていないが、自分の家に帰って来た感じがするジェロ。
『幸せそうね』
『あぁ、こういう落ち着いた日が大事だよな』




