ナウエリス近郊の砦
ナウエリスの近くで、ムスターデ帝国の今後の侵略に対抗するための砦作りが始まる。帝国兵の捕虜達を遊ばせるのも勿体無いからである。
「で、ジェロ様がまた働いているのですね」
「まぁ、こうやって木々を切り倒して砦作りの基礎をするのって、俺達の得意分野になってしまったからな」
「コンスタンも張り切っているわね」
「あぁ、自分が習得した魔法が役に立つのって楽しいな」
リスチーヌも呆れたふりをしながら、魔人達の尻も叩いて一緒に開拓を手伝っている。
「テルガニ伯爵、あっという間に基礎ができて来ましたね。これで砦作りも捗りますね」
「まぁ帝国からの捕虜引き渡しの返事もなかなか来ないでしょうし、来たとしても良い結果とは思えませんからね」
「はい、これまでも基本的には捕まった将兵の身代金を払うことはほとんど無かったですから」
「では、なおさら彼らの働き場所を作らないとダメですよね。砦ができた後には、農地の開拓でもさせますか?」
「いえ、今度は本気でテルガニ伯爵が引き取って頂けないでしょうか?」
「いえいえ、何度言われてもお断りさせてください。ミュンハーフェンからの避難民の受け入れだけでも大変ですから」
「なるほど。では、叔父上の方の捕虜も含めて、もしミュンハーフェンの街やミュンヒ地方の出身の者達が入れば、その者だけはお願いしてもよろしいですか?」
「う。そうですね。本人達が望めば」
「きっと喜んでテルヴァルデに向かうと思いますよ」
そうこうしていると、ルネリエル王弟の方の軍勢もナウエリスに到着してくる。




