ナウエリスの解放2
「では、安全を確認するため我々が先に街に入ります」
これも手柄の一つなんだろうと思って、王国騎士団達がナウエリスの街に入り、さらに代官館に馬を進めるのを上空から見守る。
実際に騎士団達に攻撃する者達がいる気配はなく、住民達が恐る恐る窓から覗いている感じである。
「ここも南部の街であり、解放が遅れたから王国軍に不信感があるのですかね」
「しょうがないよね。温かく迎えて貰えないのは。これからの国家運営の姿を見せるしかないよね」
「そうですね。でも、これでラーフェン王国の全ての街から帝国軍を一掃できましたね。流石はジェロ様です」
「いや、この街の解放の手柄はあの貴族達だから」
「はいはい、そういうことにしておきましょう」
リスチーヌにからかわれながら、騎士団が無事に街に入ったことをモーネ王女達に報告に向かうジェロ。
「そうですか。では、降伏してきた帝国兵達を見張る者達を残して街に入るとしましょう。テルガニ伯爵が入手してくれた物資を住民に配りながら、戦勝を祝う旨を触れまわりましょう」
モーネ王女について来ていた貴族達が歓声をあげて、その準備を始める。
「テルガニ伯爵、この度も誠にありがとうございました。彼らへ手柄を渡して頂いて」
「いえいえ、あの方達の手柄、成果でございますので」
「ありがとうございます。それと申し訳ありませんが、この結果を叔父上にお伝え頂けますか。このナウエリスの街でお待ちしていると」
「承知しました」
念の為に、モーネ王女達が街に入ったときに暴徒から襲われたりしないかの護衛にリスチーヌとアルマティ、そして魔人ネベルソンを残していくジェロ。
1人で移動をリスチーヌが嗜めるので、魔人サグリバスとワイバーンに乗ったコンスタンと一緒にルネリエル王弟の元に移動する。




