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転生プログラマーは結婚したい  作者: かず@神戸トア
目立たないギルド裏方

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オークダンジョン後始末

翌朝、ジェロが作成していた地図を基礎にして、他の班の地図も足し合わせてかなり完成に近づいたものを複製配布する。

「ダンジョンコアは破壊したので、オークはもう湧かないはずだ。今までとは違って、倒せばそれだけ減っていくぞ。ダンジョン内を一掃するように取り掛かれ」

「「おぅ!」」

万が一のために上級冒険者は最奥付近になるように割り当てをした上で、大量の冒険者がダンジョンに潜っていく。

メオンとジェロは昨日のハイオークや魔人と遭遇した最奥と思われる場所へまっすぐ進む。


昨日逃げ帰る途中で倒して放置したオークの死体や、最奥でのハイオークの死体はダンジョンコアが壊されたからか吸収されずに残っていた。その先にヘモスと言っていた方の魔人の焼け焦げた死体も残っていた。

「あのアゼルフスって方はどこに行った?仲間の死体も放置して」

「あの奥にまだ居るかもしれないから用心しないと……」

小声で会話しながら、ダンジョンコアのあった部屋を覗き込むが誰も居ない。無色透明で砕けたダンジョンコアの欠片が散らばっているだけである。

「あれ!」

部屋の奥にまだ先に繋がる通路がある。


いったん魔人の死体を確認しに戻る。角が残っているし、魔人で間違いなさそうであるが、胸の心臓部付近を探しても魔石は見つからない。

『魔人は魔物では無いから魔石は無いわよ』

『そうなんだ』

ハイオークと魔人の死体は回収班に任せることにして、恐る恐る奥の通路を進む。分岐は無いまま上り坂になっており、そのまま進むと岩で塞がっていた。1人でも何とか動かせる程度の重さであり押し出すとそこは森の中であった。

「あの魔人、仲間の死体は放置してここから逃げたんだな」

「あいつがそういう性格なのか、魔人はそういうものなのか」

「何にせよ探索はこれでいったん終了だな」


オークダンジョンは推定通りオークが再び湧き出て来ることもなく、一掃することができ、冒険者達はいったん解散になった。


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