ナウエリスでの合流準備2
ビーレアの街を離れて、ナウエリスの包囲陣にやってきた、ジェロ、リスチーヌ、アルマティ、そしてワイバーンのルッツに乗ったコンスタン。
陣から少し離れた場所に空から降りてきて、ルッツとコンスタンを残して陣に近づいていく。
奪った帝国軍の荷馬車を提供する時など何度か訪れているため、すでに周りの兵士達も状況は理解している感じである。
「テルガニ伯爵、よくぞお越し下さいました。頂戴した多くの物資もそうですが、3万の帝国軍も南方に戻って行ったようです。本当にありがとうござました」
「そんな。モーネ王女殿下、頭をおあげください」
軍議の中ではなく少人数での対面であるからか、モーネも簡単に頭を下げてくるのでジェロは戸惑う。
「なるほど。テルガニ伯爵達の所属を、こちらの陣に、ということですね」
ルネリエル王弟からの手紙を読んだモーネ。
「はい」
「流石は叔父上。この戦が終わった後のことも考えられているということですね」
「そういうことかと」
「わかりました。ただ、こちらの軍勢の中にテルガニ伯爵を組み込むとなると面倒なことになると思います。私の直属という扱いにさせてください」
「は、かしこまりました」
モーネと相談し、ナウエリスの城門は既に燃やしているので、まずは南方に帝国軍が本当に引き上げたのかを確認に向かうジェロ達。
「確かあの辺が国境だったはずよね。帝国の援軍はちゃんと撤退したみたいね」
「そうだね。これでナウエリスの街中にいる帝国軍だけに専念できるね」
「となると?」
「うん、また誘拐することで片付けて行こうか」
戦争が長引くと住民が迷惑を被ることもそうだが、自分達もミュンハーフェンからの避難民をテルヴァルデで迎え入れる準備があるので、早期決着をしたいのである。




